●ガローニ97点《マウント・イーデン》 カベルネソーヴィニヨン エステイト サンタクルーズ・マウンテンズ [2017] Mount Eden Vineyards Estate Cabernet Sauvignon Santa Cruz Mountains750ml マウントエデン赤ワイン カリフォルニアワイン専門店 高級誕生日プレゼント

《マウント・イーデン》 カベルネソーヴィニヨン “エステイト” サンタクルーズ・マウンテンズ 2017vtg：アントニオ・ガローニ97点（ヴィノス -VINOUS-）
”The 2017 Cabernet Sauvignon is going to need a number of years to come around. The only question is how many. In 2017， the Mount Eden Cabernet is shockingly opulent. Inky black fruit， bittersweet chocolate， spice， leather and incense are all dialed up in this super-sized Cabernet. Even so， there is plenty of structure lurking beneath. I cant wait to see how this ages.” Antonio Galloni ワイン＆スピリッツ誌にてカベルネの歴代No.1評価をマーク
「ソムリエの教科書」ワイン&スピリッツ誌における98点以上は過去に2つ。(W&S 2011/10)一つはダイヤモンドクリークであり、一方がマウントイーデン。ワインスペクテイターの7万数千には及ばぬものの、W&S誌の歴代批評対象は延べ3万本超に達します。(当該評価発表時2011年10月28日データ) この数値はパーカー氏のワインアドヴォケイト誌における北米産ワインへの批評対象本数に近いものですが、こと95点超に絞れば桁が1～2つも異なります。審査の厳しさにおいては、W&Sに等しく確定100点を与えた過去の無い、インターナショナル・ワインセラー(現ヴィノス -VINOUS-)のタンザー氏に近いものがあります。信頼に値するはずです。【味わい】多様な組成による凝縮を持ち得ていながらも、若い頃には堅固な酒肉による内向的性格から、その美点が隅々にまで表されぬ性格。照りのある深遠なルビーカラーが示されるディスクの色調を目にすれば、果実由来の豊かなアロマを想起させるもボリュームは控え目であり、舌の上に置いてから鼻腔に抜ける風味には、葉巻や湿った樹木に土っぽいニュアンスを感じさせる時もあります。過去の姿も見違えるばかりに滑らかさを増す頃に差し掛かり、時間をかけて空気の接触に従えば、今尚新鮮な（というより以降一層とその度合いは増します）カシスや花のアロマは、はちきれんばかりに膨らみます。抜栓後間もない頃のタンニンは依然として堅めではあっても、そのキャラクターも時間と共に柔和となり、風味と味わいを形成する個々の表情が豊かに。永やかな時をかけての川の流れが川底の石を丸くするように、「時の経過＝タンニンと酒肉に磨きを掛ける。」の典型例と言いたくもなりますが、実のところ、真のポテンシャル発揮はまだまだ先。当該エリアにおける代表的産出がそうであるように、ここの花開いた古酒を飲めば、一桁異なる価格帯の高級銘柄にも勝る品格と誠優雅な様を知り得ます。 シャトー・マルゴー1983にハーランエステイト1991も真っ青の熟成結果
かつて、都内レストランで某輸入元の記念イベントが催されました。シャトーマルゴー1983、ハーランエステイト1991、80年代のケイマスSSにインシグニアetc...銘醸古酒がズラリ並ぶその場にあって、幾人かの参加者間で「今夜のMVP」が述べ合われます。(何れも個体差の少ないマグナムボトル) 国内関係者の必読書、WONDSの社長、有力業務卸の番頭格、カルトワインの取り扱いにおいては随一、N社のスタッフに私のむらも。「これがSCMの力？」との声も上がり、最たる優美なものとして満場一致のMVPに選ばれた件も然り。有力媒体の評点が先にありきの話ではありません。「早く飲める」か否かについて「飲めない」筈もありませんが、「然るべき時の経過により別物に近い酒質に姿を変える。」という点こそが、イーデンがイーデンたる由縁。1980年代後半の瓶詰から30年を経た際の優劣判断でした。特異的な持ち味は、タンニンの質にもあります。クラスターがシルクの様に木目細やかとなった時、黒系の支配から脱した果実の性格は澄明な赤系へと装いも一新。「歳を経て若返る」といったところでしょうか。構成要素が部分的に突出する頃は、フィネスをもたらす多様なファクターの体感をさえぎります。(デカンタージュで云々とは次元の異なる話) 元より素晴らしいワインですが、「ここまで達するとは思いもよらなかった」との感を持った理由もこの辺りにあります。【品種構成】カベルネソーヴィニヨン主体【原産地呼称】サンタ・クルーズ・マウンテンズAVA Santa Cruz Mountains【タイプ】[赤] フルボディ Full【内容量】750ml