●WE98点全米No.1貴腐ワイン375ml《ドルチェ》 ナパ・ヴァレー [2014] by ファーニエンテ Dolce Semillon-Sauvignon Blanc Late Harvest Wine Napa Valley by Far Niente セミヨン主体レイトハーベスト甘口デザート ナパバレーワイン ハーフサイズ カリフォルニアワイン

《ドルチェ》 ナパ・ヴァレー (レイトハーヴェスト セミヨン=ソーヴィニョン)セミヨンとソーヴィニヨンブランの比率を「8：2～9：1」とするイケム同様の構成。
しばしば各批評媒体でイケムに比較される由縁でもあるが、双方はワイン造りの手法も概ね重なる。但し、蔵出しに要する期間はイケムよりも遥かに長く、2023年3月現在、2019年産が市場流通するイケムに対し、ドルチェの国内現行は2014ヴィンテージ。
キャッシュフローの鈍化をいとわず、クオリティファーストの姿勢が貫かれる。【生産者コメント】「アプリコットとオレンジリキュールのフレーバーに溢れ、果実由来の魅惑的なアロマが隅々にまで行きわたる。口蓋においては誘惑的なバニラとブリオッシュの風味が層を成し、青々とした果実感に混じり合う。味わい豊かで独自性のある滑らかな触感。申し分のない余韻が長く持続する。満足のいく仕上り。」【ヴィンヤード概要】畑の所在は、ナパ市の東側に位置するサブアペラシオン、クームスヴィル地区(AVA)。ポール・ホブス、スクリーミングイーグルを復権させたアンディ・エリクソンのファヴィア-Favia-、4年連続究極評価を得るレアム-Realm-等々。昨今、ナパの高級生産者がこぞって畑を求める小地区であり、現在進行形で評価の高いワインを産出する真っ只中にいる。当地の名を高めたワインに、コングスガードのザ・ジャッジ(ヴィンヤード)がある。そのジャッジが注目を増す以前より当地のポテンシャルに着目し、ワイン造りを進めた人物がファー・ニエンテ中興の祖、故ギル・ニッケル。氏直轄のドルチェは、過去よりクームスヴィルで生産を続ける一品としてある。
畑名はワインに等しくドルチェ・ヴィンヤード。面積8ha。ワインの原産地呼称には、クームスヴィルAVAが承認される2011年以前からの「ナパ・ヴァレー」を冠す。ロケーションは、谷床平坦部とヴァカ連山の境目付近に広がる山並みの麓。そのような立地条件から、西向きの畑はヴァレーを吹き抜ける風から遮られ、午前中の霧が樹の周りに溜まり、湿潤と乾燥を繰り返す貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の繁殖に好ましい自然環境が保たれる。

ボトリティスの繁殖を促す環境とはいえ、年毎の質と量に保証があるわけではない。貴腐菌の作用が及ぶ範囲とその程度は、同じ畑内でもヴィンテージにより相応の差異が生じる。一様ではない果房と果粒。故に一房・一粒の状態を目視で確かめ、それぞれの状態に従い収穫タイミングは異なる。(時に六週間) エキスの凝縮からスティルワインよりも遥かに低い単位収量だが、収穫までの長い間、病害に侵された果実が除去される為に産出量は甚く少ない。(1ヘクタール当たり2トン台前半)「ナパ・ヴァレーの金の雫」と呼ばれる所以の一つである。【ワイン造り】品種：セミヨン89%+ソーヴィニヨンブラン11%｜収穫期：10月～12月｜収穫数：9回｜発酵：1～3ヶ月｜樽熟成：フレンチオーク100%(新樽比率100％)×32ヶ月｜瓶熟：12～36ヶ月(リリースに応じ)｜瓶詰時残糖度：14.9brix1～2月は雨量が少なく春には暖かい天候が続いた年。生育期を通しても降雨は多くなく、セミヨンの約4分の1が貴腐化する時期は10月上旬に及んだ。それを合図に少しずつ収穫に入る中、10月後半の小雨続きにより畑内の大半にボトリティスの花が咲き、後の数週間の乾燥した大気状態から果実は濃縮の兆しを見せ、収穫タイミングを見計らうに至る。10月18日～12月5日までにかけ、収穫数は9回に及んだ。

【産地特性】ミネラルを多く含有する土壌組成、サン・パブロ湾からの海風が作用する冷涼な気候区分、小高い丘に囲まれた特異な区画形質等から、昨今はナパの最有望小地区(AVA)として脚光を浴びるクームスヴィル。小高い丘の上に位置する畑は、火山性にして軽やかさが個性となるトゥーファ(火山灰が凝固して気泡の空いた塊)や破砕岩が層を成し、岩が覆う表土から土壌は痩せ、然るに樹勢は弱く一本の樹に実る果房はたわわとなることなく過ごす。また、畝が斜面に伸びることから水はけの良さにも秀で、高品質ワインに求められる小粒に凝縮した果粒を望める。収穫から長年の後に待ち侘びるファンの前に晴れてリリース。どなたに振舞われても恥無いデザートワインです。【品種構成】上記参照【原産地呼称】ナパヴァレー＞クームスヴィルAVA【タイプ】[白] コクのある辛口 Dry【内容量】375ml